火災保険に纏わる話で、「柱が一本燃え残ったから、保険が出なかった」という噂話は聞いたことがありませんか?
実は、このようなケースはあり得るんです。
ただし、柱が一本燃え残ったことが原因ではなく、保険のかけ方が悪かった場合が多いです。
理由について簡単にご説明させていただきます。
「今、家を建て直したらいくらかかるか?」を考えることが重要!
火災保険には、大きく分けて2つにかけ方があります。
事例1:2,000万のお家に、2,000万の火災保険をかける
一つ目は、20年前に建てた家があり、現在の物価で立て直しをした場合に2000万円かかるとします。
この家に2000万で火災保険をかけたとします。
この家に不幸にも火事が起きて半焼してしまい、修理費が1000万かかるとします。
このケースであれば、保険から1000万円支払われます。
このケースでは、100%補償されているので問題ありません。
事例2:2,000万のお家に、1,000万の火災保険をかける
もう一つ目は、20年前に建てた家があり、現在の物価で立て直しをした場合に2000万円かかるとします。
この家に1000万で火災保険をかけたとします。
この家に不幸にも火事が起きて半焼してしまい、修理費が1000万かかるとします。
このケースでは、補償が250万円になってしまう可能性があるのです。
修理費の25%しか補償されないので、残りはご自身で負担をすることになります。
保険会社の言い分は「今立て直したらいくらかかるか」
保険会社の言い分としては、火災保険の場合基準となるのは「今立て直したらいくらかかるか?」です。
本来2000万円の物件に対して、1000万円しか保険がついていないので、補償額は1000万円の半分の500万円しか対象になりません。
さらに、この火災保険のかけ方をした場合は、原価焼却を見る場合もありますので、
20年住んだ家の価値が、仮に半分として「50%しかありません」となってしまう可能性があります。
つまり、500万の50%、結果的に支払われる保険料が250万円となってしまう可能性があります。
火災保険の仕組みについて詳しいことを知らない方は、「柱が残ったから保険がでなかった」と思ってしまう可能性がありますよね。
繰り返しになりますが、火災保険は「今、立て直したらいくらかかるか」で保険をかけないと、万が一の時に役にたたないものになってしまう可能性があるので注意が必要です。
万が一の時の補償金額を考えて、火災保険をかける
原則としては、同じ程度の家が建つ暗いというのが基本ですが、
子供が大きくなって、離れて暮らすようになったので少し小ぶりの家でも良い、という方もいらっしゃいます。
万が一、ご自宅を全焼してしまった時に、どんな自宅を建てたいか?を考えて保険をかける必要があります。
「評価」を基準に考える!
どの位お金がかかるか?を知るために、役に立つのが「評価」です。
「評価」とは、今と同じような条件の家が建つのに平均でいくらかかるか?というデータです。
このデータを元に、プロの保険屋さんに相談することで、万が一の時でもしっかり保険が出る先を見据えた保険をかけることができます。
特に、火災保険は、地域密着型の保険屋さんに相談することで、地元ではどんな保険が選ばれていて、どんな補償が必要なのか?
また、どんな掛け方をすれば良いのかを、包括的にサポートしてくれます。
地元で活躍している、火災保険の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。